発達障害

自閉症特有の症状を持つお子さんへの勉強の教え方

発達障害には様々な種類があります。うちの末っ子は自閉症特有の症状がありました。空気が読めず、場違いな発言をしてしまい、トラブルを起こしてしまう。コミュニケーションが上手にできない。国語の勉強と言いながら、10ページ同じ漢字を書き続けることもありました。

私はついついイライラしてしまい、「ちゃんと勉強しなさい」と何度も怒ってしまいました。しかし、そうすることで末っ子はどんどん勉強嫌いになってしまい、学習とどう向き合っていけばいいのかわからない時期がありました。

今、冷静になって思うのが、自閉症特有の症状について詳しく理解し、末っ子に合う学習環境を整えればよかったという後悔です。皆さんは私と同じような経験をしてほしくないという気持ちでいっぱいです。

今から自閉症のお子さんの勉強の教え方について紹介です。是非参考にしてくださいね。

自閉症とは

まずは自閉症について説明します。

自閉症とは「対人関係」「コミュニケーション障害」「パターン化した興味や活動」の3つの特徴をもつ障害です。自閉症スペクトラム障害といいう呼び方もされています。原因は明らかにされていませんが、多くは遺伝的な要因、生まれつきの脳の機能障害が原因といわれており、親のしつけが原因ではありません

自閉症の症状としては、日常的なコミュニケーションのキャッチボールができない、相手の気持ちを考えることが苦手で人間関係構築するのに困難さを感じることが多いです。また遊び方特徴的で、流れる水をずっと見続ける、おもちゃを一列に並べる、おもちゃをたたくといった単調な使い方をしたり、特定のことに強いこだわりを示すことがあります。

知的な面、言葉の発達に遅れが見られやすく、意味のない言葉を繰り返したり、文章の意味は理解できないが流ちょうに読むことができるなどの特徴がみられます。

自閉症のお子さんの勉強方法

自閉症のお子さんの勉強方法は上記で書いたように、知的な面、言葉の発達に遅れが見られます。また、特定のことに強いこだわりを示しやすいので興味のない科目は、集中力を保つことができません。逆を言えば、興味のある科目は長時間集中できるので、その科目の学力を伸ばすことができます。

苦手なところは短時間でポイントを絞って学習をしていく、得意なところは、学年の枠を超えて学習していき、その科目の学力を伸ばすよ学習をしていくことをおすすめします。

楽しい学習環境をつくりましょう

ついつい親は学習をしてほしくて、「勉強しなさい」と怒ってしまったり、学習してくれないことに対してイライラしてしまいますよね。しかし、「やらされる学習」は自閉症のお子さんにとっては大きなストレスになり、勉強離れにつながってしまいます。実際に末っ子は、私が「学習しなさい」と怒ってしまったことで大きなストレスになり、学習から離れるようになってしまいました。

また自閉症のお子さんはあいまいな反応、顔色、空気を読むことが苦手です。笑顔で「ここ間違っているよ」「ダメだよ」と伝えても「間違い」「ダメ」という否定的な言葉だけを拾ってしまい、必要以上に傷つくこともあります。またあいまいな反応も、「どっちにすればいいんだろう」とパニックになることもあります。

そうならないために、自閉症のお子さんにはある程度の見通しができるように、学習予定表を作成し、「今日は掛け算をする日」「今日は国語をする日」と1日の学習予定を立てると、パニックになることなく学習が進められますし、学習が終了した後に達成感が味わうことができます

またうまく学習が進まないときは休憩をはさんだり、間違ったところがあると、否定的な言葉を使わずに、「こういうやり方の方がやりやすいよ」という声かけをするようにしていくと学習が「楽しい」と感じるようになっていきます。

 

キャラクターやカラフルな教材がおすすめ

楽しく学習していくために声掛けや、学習予定表は大切です。それと同じくらいに大切なのは学習するときに使用する教材です。

キャラクターやカラフルな教材は、自閉症のお子さんの目を引きやすくとてもおススメの教材です。

キャラクターを使用し、物語性のある教材だとどんどん勉強すると次のステージへステップアップできるため達成感を味わうことができて、「楽しい」と感じながら学習を進めることができます。最近ではそういった教材は、紙ではなく、タブレット式の教材もあり、ゲーム感覚で楽しく学習することができます

 

学習内容はお子さんのレベルに合わせて

自閉症のお子さんの勉強方法は、苦手なところは短時間でポイントを絞って学習をしていく、得意なところは、学年の枠を超えて学習していき、その科目の学力を伸ばす学習をしていくことをおすすめしています。

そういった学習をできるのが「無学年式教材」です。苦手な科目は、さかのぼって復習を繰り返すことができますし、得意の科目は学年の枠を超えてどんどん学習を進めることができます。お子さんのレベルに合わせて学習を進められるので自閉症のお子さんにとっておススメの教材になります。

また無学年式教材は、様々な種類があり、上記のようにお子さんが楽しんで学習ができるような工夫がされていたり、学習の計画を一緒に立ててくれる、保護者がどのように自閉症のお子さんと関わったらいいのか専門のスタッフと相談できるシステムがある教材もあります。

末っ子は高校生の時に無学年学習を学校の先生から進められて始めました。それまで勉強が大嫌いだったのに今では、勉強をするようになり、一安心です。もっと早く始めておけばよかったと後悔しているくらいです。

 

おすすめの無学年式教材

無学年式教材はの種類はたくさんあります。特にお勧めするのが下記の3つです。お子さんが楽しんで学習ができる工夫がたくさんされています。今から紹介していきますね。

すらら

すららはタブレット学習で、短い時間で集中できるように「対話型」「参加型」のアニメ動画でお子さんが飽きることなく学習することができます。月謝は約8000円程度で対象者は小1~高3で幅広い年代のお子さんが利用することができます。

小テストは定期的行われており、自動採点ですのでお子さんを待たすことなく採点結果がでるので時間に無駄がありません。自閉症のお子さんは待つのが苦手ですので、こういった配慮は嬉しいですよね。

タブレット学習だから、学習内容も子供の個別性にあった対応がしてもらえないのでは?と不安に感じる保護者もいると思います。

しかし、すららはすららコーチがお子さん一人に対して1人つくようになっており、お子さんの特徴、勉強の進捗状況を把握しお子さんにあった学習計画を立ててくれます。保護者にも子供のかかわり方などのアドバイスをしてくれるのでとても心強いですよね。

 

>>すららの詳細はこちらから

 

進研ゼミ小学講座

進研ゼミ小学講座は、自閉症のお子さん専用の教材はありませんが、お子さんの学年とは違う学年の教材も受けられます。そのため進研ゼミ小学講座を利用している自閉症のお子さんはたくさんいます。

紙で作られた教材である「チャレンジ」のほかにデジタル教材として「チャレンジタッチ」があります。タブレット式で勉強できます。お子さんの特性に合わせてどちらかを選ぶことができます。

お子さんの学習についての相談も気軽にすることができますし、発達障害支援サイトがあり、お子さんとの関わり方についてアドバイスが詳しく書かれています。気になる方は是非見てみてください。

 

>>進研ゼミ小学講座の詳細はこちらから

 

スタディサプリ

https://www.youtube.com/watch?v=5OE2GY6Vh4U

スタディサプリは小学4年生~大学受験生までが対象となっています。

月々980円の会費のみですべての年代・学年・教科を選び放題です。基本となるのが講義動画で、熟年の講師が要点整理やわかりやすい解説などを行ってくれます。

残念ながら、スタディサプリは自閉症のお子さん専用ではありません。個別的なサポートはなく、自分で学習計画を立てて学習していきます。

しかしスタディサプリのメリットは月々980円の会費で質の高い講義が何度も見ることができることです。苦手克服、先取り学習にはお勧めの教材です。

 

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まとめ

いかがでしたか?

ついつい親は「勉強しなさい」と怒ってしまいがちですが、お子さんが「楽しい」と思ってもらえる学習環境を作ってあげることが親の役目です。

無学年式学習はお子さんのレベルに合わせて、楽しく学習することが可能です。お子さんのためにも検討してみてくださいね。

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