学年が上がるごとにどんどん勉強が難しくなり、勉強についていけないお子さんは多いではないでしょうか?
とくに発達障害のお子さんは集中力が続かない、効率よく学習できない、勉強に関心が持てないなど様々な要因があり、学習につまづくことが多いです。つまづいたまま学年が上がるとさらに勉強についていけなくなりますよね。
そんなお子さんにおススメするのが無学年学習です。無学年学習がなんなのか、おススメする教材、塾などを紹介していきます。
無学年学習とは?
「勉強が嫌い」「授業についていけない」などお子さんが勉強を嫌う理由は様々ですが、根本的な原因は、以前の範囲で学習につまずいてしまっているからです。通常の塾や、学校は学年相当の勉強から始まってしまい、ますます勉強が分からないという悪循環に陥ります。
無学年学習は抜けている分野は何年も戻って基礎から丁寧にやり直し、わかる分野はどんどん進んでいくという方式です。発達障害のお子さんの中には一定の教科は偏差値が高いのに対して、苦手な科目、無関心な科目は偏差値が低いという子もたくさんいます。
うちの子は国語が苦手で中学のテストの点数は一桁ということもありました。ついつい「なんで分からないの!」と怒ってしまったこともあります。その時にうちの子は「小学4年生から分からなくなった」と言っていました。小学生の時につまづいてしまい、中学生では国語が全く分からない状態になってしまっていたのです。
そういった状況の時に、無学年学習に出会い、国語をさかのぼり学習していきました。国語が苦手なのは変わりませんが、テストの点数はみるみる上がっていきました。無学年学習をさせて本当に良かったと思っています。
無学年学習のメリット・デメリット
メリット学年をさかのぼって復習や苦手対策ができることや、得意な科目は学年関係なく先取り学習ができる、自分なりの学習ペースで進められることです。
デメリットは教科書に合わせた学習はやりづらい、自分なりの学習ペースで進められる反面、自分で学習スケジュールを立てる必要があるというデメリットを上げられますが、教材によっては学習計画を立ててくれる教材もあるのでそこまで心配する必要はないと思いますよ。
発達障害・不登校のお子さんにはすららがおススメ
すららはタブレット学習で、短い時間で集中できるように「対話型」「参加型」のアニメ動画でお子さんが飽きることなく学習することができます。対象者は小1~高3で幅広い年代のお子さんが利用することができます。
もちろん、無学年学習を取り入れているので、苦手なところは何度でもさかのぼり学習ができますし、得意なところは学年を超えて学習することができます。
うちの子もすららを利用していました。うちの子は計算が得意で、国語が苦手でした。計算は中学3年生、国語の読解は小学4年生と選択し、ゲーム感覚で楽しんで学習していましたよ。
すららコーチがお子さん一人に対して1人つくようになっており、お子さんの特徴、勉強の進捗状況を把握しお子さんにあった学習計画を立ててくれるので、教材がたまる心配もなく学習する習慣も身についていきます。
その他無学年学習教材一覧
無学年教材はたくさんあります。どれがいいのか正直分からないですよね。私もうちの子にどれがいいのか本当に悩みました。お勧めの無学年教材を紹介しますので、是非参考にしてください。
スタディサプリ
https://www.youtube.com/watch?v=5OE2GY6Vh4U
スタディサプリは小学4年生~大学受験生までが対象となっています。月々980円の会費のみですべての年代・学年・教科を選び放題です。基本となるのが講義動画で、熟年の講師が要点整理やわかりやすい解説などを行ってくれます。
残念ながら、スタディサプリは発達障害のお子さん専用ではありません。個別的なサポートはなく、自分で学習計画を立てて学習していきます。しかしスタディサプリのメリットは月々980円の会費で質の高い講義が何度も見ることができることです。苦手克服、先取り学習にはお勧めの教材です。
Axisオンライン
Axisオンラインは指導経験豊富なプロの講師と有名大学の学生講師を厳選して登録しています。家庭教師が自宅に訪問するのではなく、オンライン上で家庭教師がお子さんへ学習指導をしていけるため、全国どこに住んでいても自分の目標に合った家庭教師を見つけることができます。
Axisオンラインの特徴として、学習指導専用システムというものを導入しています。共有画面にお互いが自由に板書できるようになっているため、講師が修正したり、お子さんが書き込んだりできるので、家庭教師が隣にいるかのようなリアルなやりとりができるのが特徴です。
こちらのAxisオンラインは、知的には問題ないけれど、学習障害やグレーゾーンのお子さんで集団での勉強が苦手なお子さんにはおススメです。
プロの教育アドバイザーがカリキュラムの作成、保護者の相談にも乗ってくれますよ。
デキタス
学校の勉強を確実に理解していくことを目指し開発された小中学生専用のタブレット通信教材です。さかのぼり学習をしたり、定期テスト対策をしたり、先取り学習をしたりと自分のペースで学習することができます。日々の目標を立てて保護者が目標到達されているのか、進捗状況などをチェックできますし、何かあれば、保護者もメールで質問できるサポートがあります。
ポップなキャラクターがでてきでアニメのような世界観で授業をしてくれます。授業の速さもゆっくりなので、発達障害のお子さんもとても見やすいと思いますよ。
うちの子もすららとデキタスの二つで悩みましたが、当時うちの子は高校生で、高校生までの勉強ができるすららにしました。しかし、うちの子が小学生、中学生だったらデキタスにしていたかもしれません。それくらい教材も分かりやすく、無料体験でもうちの子は楽しんでやっていました。
RISU算数
算数のみのタブレット教材で、対象学年は小学生です。RISUの専用タブレットを利用して、「無学年制」で学習していきます。
小学生が分かりやすいように、イラストがついているので、それをもとに思考させてくれます。しっかり理解してから次のステップへ進めてくれるので、苦手を克服することができます。
ほかの教科を学ぶことはできませんが、算数障害があるお子さんや算数が苦手なお子さん、算数をもっと学びたいお子さんにはおススメのタブレット教材です。
きっずゼミ
きっずゼミは無学年進級方式の「のびのびジャンプ」をつかって学習します。入会時にスタート級判定を受けてもらい、その結果に合わせて、お子さんが分かる学年からスタートします。
きっずゼミの最大の特徴は、プリント学習で、毎日添削・翌日返却で学習を習慣化させることです。毎日お子さんとプリントのキャッチボールを通して自然に学習習慣を身に着けるようにしてくれます。
添削内容もお子さんが見やすいようにキャラクターを用いて解説してくれるので、漫画を読んでいるかのような感覚でアドバイスが受けられます。また、どうしても直接解説を受けたい場合はスカイプや電話で指導を受けることもできます。
また、どうしでも学習習慣が身につかない場合は、一定期間きっずゼミから直接お子さんへ勉強時間に電話をしてくれたりと家庭学習の習慣づけをはかってくれます。
おススメの無学年学習塾など
教材以外にも、無学年学お習塾があります。残念ながら私が住んでいる地域にはなかったので利用できなかったのですが、もし近くにあれ ばうちの子にも利用させたかったです。
特におススメの無学年学習塾が2つあります。紹介していきますので是非参考にしてください。
個別指導のAxis
個別指導のAxisはひとり一人の要望を聞き出し最適な学習プランを提案してくれます。受験や定期テスト対策などに力を入れていて、生徒1~2人に対して講師の先生が一人ついてくれて、講師との心の距離も近くて質問することが苦手というお子さんも安心して学習することができます。
受験や入試対策などに力を入れているので、学習障害があったり、グレーゾーンのお子さんで集団での勉強が苦手なお子さんにはおススメですよ。
スタッド学習教室
スタッド学習塾は学年の枠にとらわれず、一人一人の学力に合わせて学習をしていきます。幼児から高校生までが対象となっており、無学年制のプリント教材、コンピュータでアニメーションが使われた教材が使われています。
授業は年齢に関係なく少人数制で、5〜9人程度で個々で学習を進めていき、必要な時に先生がアドバイスや指導をしてくれます。
まとめ
無学年学習のメリットは学年をさかのぼって復習や苦手対策ができることや、得意な科目は学年関係なく先取り学習ができる、自分なりの学習ペースで進められることです。
無学年学習ができる教材や、塾はたくさんあります。学習計画を立ててくれたり、個別で質問しやすかったり、家庭学習の習慣が身につくように働きかけてくれるなど様々な特徴を持っています。
私の子供の時はすららを使いましたが、お子さんの障害の特徴、性格に合った教材や塾を見つけてあげてくださいね。