発達障害のお子さんが勉強できない、しない原因として集中力が続かないことがあげられます。うちの子も発達障害がありますが、集中力が続かず、勉強は全くはかどりませんでした。どうしたら効率よく勉強できるのだろうと親として悩みました。同じ悩みを持っておられる方は多いのではないでしょうか?
発達障害のお子さんが効率よく勉強するための方法や教材などまとめてみましたので参考になればと思います。
発達障害の子供なぜ集中できないのか?
私には3人の子供がいて、末っ子が発達障害です。うちの子も落ち着きがなく、長時間椅子に座っていることができませんでした。
独り言をぶつぶつ言いながらいつも落ち着きがなく、いきなり走りだしたりすることもあります。発達障害のお子さんを持つ親からしたらお子さんの行動は不安になりますよね。ついつい怒ってしまうこともありますよね。
しかし、落ち着きがない、集中できないのはお子さんのせいではありません。それはお子さんが持つ発達障害が原因です。お子さんの発達障害の特徴をしっかり理解してあげることでお子さんにあった学習方法を見つけてあげることができると私は考えています。
特に集中力に欠けるタイプは?
発達障害の中でも特に集中力に欠けるタイプはASD,ADHDです。
ASDは3つの特性があり、「コミュニケーション障害」「社会性の障害」「想像力の障害」があります。
コミュニケーションが上手にできず、考えや思いを伝達できないことから、対人関係が構築できない、学級で孤立してしまいます。また。一つのことに異常に執着してしまい、突発的なことに柔軟に対応できず、無意味な行動や、同じ行動を何度もしてしまうことが特徴です。他にもちょっとした物音や出来事でパニックになったり、味覚や触覚が適切に作動しない異常感覚、落ち着きがなく、多動で教室内を立ち歩いてしまう傾向もあります。
ADHDとは注意欠如多動性障害のことを言います。「不注意」「多動性(落ち着きがない)」「衝動的(順番待ちが苦手)」の3つの特徴があります。
集中力が続かずに、落ち着きがなくいつもそわそわしている、いきなり教室を飛び出してしまう、忘れ物が多いことがありADHDの特徴としてあります。
ASDとADHDを併存しているお子さんは少なくありません。そのため発達障害の様々な特徴、程度などが重なり集中力が欠けていることへつながっています。
顕在化してくるのは小学生から
発達障害の症状が顕在化してくるのは小学生からと言われています。歳を重ねると集中力や注意力は身についていくものですが、発達障害のお子さんは、歳を重ねても集中力、注意力はが身につかず同級生と比べて幼く見えていきます。
実際にうちの子は13歳ごろにADHDであることが分かりました。同級生と比べて、幼い発言や年齢相応の落ち着き、集中力がなくて、勉強は最下位でした。
おかしいと思い出したのが小5ですが、なかなか自分の子供が発達障害だと思いたくなくてありませんでしたが、周りからの後押しがあって、勇気を出して児童相談所に相談したのが13歳の時です。検査などしてADHDであることが分かりました。
集中できないお子さんの勉強法
集中できないお子さんの勉強法について親御さんは本当に悩みますよね。私もうちの子に勉強するように何度も叱りつけてしまったことがあります。
うちの子が高校生になり支援学校に通っている先生からのおすすめで発達障害のお子さん専用の学習教材を始めてみると、うちの子が笑顔でとても楽しんでいましたし、成績が上がりました。
本人が楽しんでやっている姿を見て、叱るのではなくて本人にあった学習方法を見つけてあげればよかったんだと、叱りつけてた事に後悔しました。集中するのが苦手なお子さんのおすすめの勉強法は楽しんで勉強することなんだとうちの子を通して感じています。
発達障害専用の塾、家庭教師、教材
上記で少し触れた学習教材の他にも発達障害専用の塾、家庭教師があります。
実際うちの子が利用していたのは家庭教師と教材です。どれも発達障害のお子さんの特徴に合わせた学習支援になっていておススメです。
私なりに考えるそれぞれのメリットデメリットがあるので、どれをさせたらいいのかわからないと言う方の参考になればと思います。
塾のメリット・デメリット
発達障害のお子さんを対象とする塾のメリットは、発達障害に理解のある先生から直接学習支援を受けられること、周りで学んでいるお子さんも発達障害があるため、周りに気を使わなくてもいいこと、集団で勉強する練習ができること、保護者は別室のモニターで子供の様子が見れたりと、塾にもよりますがさまざまなメリットがあります。
デメリットは塾までの送迎があること、塾という環境に慣れるまでに時間がかかりお子さんがストレスを感じる可能性があること、お子さんに塾のカリキュラムが合わない可能性があることがあげられます。
家庭教師のメリット・デメリット
家庭教師のメリットは、お子さんの学力に合わせて家庭教師が学習指導してくれます。集団で学習することがないので本人のペースで学習できます。また一番慣れている環境である自宅で学習することができるのでお子さんが慣れるまでは塾よりも時間はかからないと思いますよ。うちの子も家庭教師を利用していて、先生と楽しそうに勉強していました。
デメリットはお子さんと家庭教師の相性が合わなければ交代をお願いしなければならなかったり、家に他人が入って来るのである程度部屋を片付けとかないといけないことです。私も家庭教師の先生が来る前日は部屋の片付けをしていました。これが少し大変でしたね。
教材のメリット・デメリット
教材のメリットはすべて自分のペースで学習することができます。慣れている環境の自宅で、お子さんの好きな時間に勉強することができて、タブレットを使用している教材はゲーム感覚で楽しめます。苦手なところは周りを気にせずに、何度もやり直しができるので苦手も克服しやすいです。
デメリットは直接学習指導を受けられず、勉強を教えてくれる先生とはメールなどのやりとりになることです。また塾や家庭教師は強制的に学習時間が作られますが、教材は自発的に学習しなければいけないので、親御さんが積極的にお子さんに声をかけ学習するように促す必要があります。うちの子も勉強モードになるまで時間がかかり、ついついガミガミ行ってしまったことがあります。
私の子供が使用経験がある教材:すらら
うちの子が高校の時に学校の先生の勧めですららを始めました。
すららは無学年方式なので、うちの子は苦手なところは小学校から、得意な数学は中学生の内容から、不得意な国語は小学生から始めました。自分自身の学年とは関係なしに始めることができ、得意なところはどんどん次へ進み苦手なところは何度もやり直しながら学習を進めることができました。
学習方法は、タブレット学習です。短い時間で集中できるように「対話型」「参加型」のアニメ動画でお子さんが飽きることなく学習することができます。うちの子はアニメ・ゲームが大好きで、とても楽しんで学習していました。
対象者は小1~高3で幅広い年代のお子さんが利用することができます。保護者との連携も大切にしていて先生とのやりとりもメールなどになりますが、しっかりサポートしてくれて、子供の関わり方についてもアドバイスをくれます。実際やってみて大満足の教材です。もっと早くしておけばよかったと後悔しているくらいです。
私の子供が使用経験がある家庭教師:家庭教師のあすなろ
家庭教師のあすなろは発達障害のお子さん向けの学習支援に力を入れていています。発達障害への知識と理解のある先生が多数在籍しています。その中からお子さんに合った家庭教師を紹介してくれます。
またあすなろは家庭学習を大切にしており、お子さんが普段から家庭学習できるように、「学習計画帳」をお子さんと一緒に作り、無理のない学習計画を立ててくれます。
保護者との連携も大切にしてくれていて、月に一度わたしてくれる指導報告書はお子さんの学習状況が一目でわかるように、教科ごとの指導内容、反省点、今後の対策など細かく書かれています。
実際にうちの子もすららと併用して利用してました。発達障害に理解がある先生なので、うちの子の特徴も理解してくれましたし、うちの子に合った学習方法を見つけてくれました。親子ともに安心して任せることができましたよ。進路のことも丁寧に相談に乗ってくれて、学校の先生の他に、うちの子の事で相談できるというのは本当に心強い存在でした。
まとめ
発達障害の中でも特に集中力に欠けるタイプはASD,ADHDであり、お子さん自身の問題ではありません。
お子さんが効率よく勉強する方法として、①できないことを責めるのではなく、得意なこと、できるようになったことに目を向けて褒めて伸ばしてあげる。②発達障害のお子さんに対応した教材、塾、家庭教師などに頼ることです。
この二つの方法を実践することで、、お子さんは楽しんで勉強することができますし、保護者も発達障害に対して知識のある人とお子さんについて相談できるので心強い存在になると思います。
まだ利用されていない方は、利用を検討されみてはいかがでしょうか?