子供が不登校になって親が気になることの一つに、「子供が勉強をしなくなること」があげられます。
不登校当初は親も子供も精神的に落ち込むので、勉強にまで気が回らないのですが、不登校が長引けば長引くほど勉強との距離ができ、手をつけなくなっていきます。
ここでは私の家庭での経験もふまえて、不登校の子供と勉強についてお伝えしていきます。
不登校の子供はなぜ勉強をしたがらないのか
不登校になると最初のうちは「学校へ行けなくなったこと」で自分を責めたりまわりを責めたり、精神的に不安定な状態が続きます。
そんな状態では勉強などできるわけがなく、ゲームや動画、漫画や本を読むことで気持ちを落ち着かせようとすることが多いです。
しばらくは親も子供ものんびり過ごすことを心がけましょう。家の中で好きなことをしたり、出かけたりして自分の時間を過ごすうちに次第に気持ちが落ち着いてきます。
自宅で学習する習慣がない
リラックスして過ごすうちに、自分の状況が把握できるようになり、自分が学校へ行っていないこと、勉強から遠ざかっていることにも気づくことができます。
学校から離れることで勉強する機会が減っているので、今までに自宅で学習する習慣が無い場合、より勉強から遠ざかることになります。
自宅学習の方法がわからない
学校へ行かなくなり、心のどこかで勉強のことが気になっているかもしれません。
でも今まで学校での勉強しかしてこなかった場合、どうやって自宅学習すればいいのかわからないのかもしれません。
時間割もなければ、宿題もありません。自分で決めていくことに戸惑っている状態です。
好きなことをしていたい
学校への行っている時間がなくなると、自分で使える時間は増え、自分の好きなように時間配分することができます。
やりたいことを優先させ、やりたくないことは後回しになるか、やらなくなるかのどちらかになります。
勉強が得意ではなかったり好きではない場合は、その優先順位は下がってしまうでしょう。
不登校でも学力を身につける方法
では学校へ行かなくても自分から勉強し、学力を身につけるためにはどうしたらよいでしょうか。
家庭で自主学習できているなら問題にはならないかもしれません。
では自主学習ができない場合はどうしたらよいでしょうか。
いくつかの方法をご紹介したいと思います。
フリースクール
フリースクールとは、既存の学校以外の教育機関・施設の総称です。その内容はデモクラティックスクール、シュタイナー学校、サドベリースクールなど各学校によって特色は違います。
「フリースクール=不登校になったときの行先」ではなくフリースクールも既存の学校も同列で検討されるべき対象だと私は認識しています。
不登校になり、もしフリースクールへ行けるようであれば行ってみるのも良いと思います。
人と関わる場であり、学習の場でもある。既存の学校には無い良さがそこにはあるでしょう。
たくさんあるフリースクールのほんの一部ですがご紹介したいと思います。
フリースクール東京シューレ
フリースクール東京シューレは、「安心していられる居場所・子供中心の学び場」として子供たちが自由に、尊重されながら過ごすための居場所として1985年に開設されました。
フリースクールとしての歴史が長い分、たくさんの子供と親を受け入れ、進化してきた実績があります。
子供自身がやりたい・学びたいと思う気持ちを大切にしています。
フリースクール東京シューレの口コミ
ここは「子ども中心」に考えてくれる場所として親として安心しています。子供自身も「大丈夫な場所だ」と感じたようで、自分のペースで通い続けています。通いだしてからは笑顔も増えて、ほっとしました。
東京未来大学みらいフリースクール
みらいフリースクールでは、不登校児童の復学と進学をサポートしています。
週5日登校コースと週1日ペースで通うコースとあり、子供に合わせたペースを選ぶことができます。
学習する時間も設けているので、自宅で一人では勉強できなくても、ここへきたらみんなと一緒に取り組むことができます。
東京未来大学みらいフリースクールの口コミ
授業を受けている子がいたり、トランプをしている子がいたり、自主性に任せているという感じです。イベントも多くて楽しく過ごせているようです。
フリースクールRiz
フリースクールRizは、元不登校生たちが運営する中高生向けフリースクールです。
居場所としてだけでなく、個別に学習のサポートもしており、難関大予備校講師が学習サポートの監修をしています。
それぞれに興味のあるテーマに取り組む時間もあり、自主性を育むよう工夫しています。
フリースクールRizの口コミ
学校のときには起こさないと自分で行けれなかった子供が、今では自分で支度を整えてRizに出かけていくことに、内心驚いています。子供が笑顔になれる時間が増えたたことがとても嬉しいです。
家庭教師
もし外へ出かけて通うことが嫌な子供であるなら、家庭教師という選択肢を考えてみましょう。
大勢いるところへは行きたくないけど、マンツーマンなら大丈夫、という子供もいるでしょう。
新たな人間関係を作る意味ではフリースクールと同じかもしれませんが、不登校の知識と経験を持ったスタッフがサポートをしてくれる場合もありますので、子供を尊重しながら指導にあたってくれるでしょう。
おすすめの家庭教師をご紹介します。
家庭教師のあすなろ
家庭教師のあすなろは、不登校生に特化したサポートと指導を行っています。
不登校の経験をもつスタッフや講師が、子供の不安な気持ちに寄り添い、子供の目線に立つことで、やる気と自信を引き出してくれます。
家庭との連携もとりながら、具体的な学習方法を指導していきます。
家庭教師のあすなろの口コミ
簡単な問題につまずいている子供にもイライラせず、根気強く指導してくれました。おかげでだんだんと子供にも笑顔が見られるようになってきました。
家庭教師ファースト
家庭教師ファーストは、授業の予習・復習、受験対策、不登校にも対応した指導を行っている家庭教師です。
子供と教師との相性が重要と捉えており、進路相談、雑談、心の距離が縮まりそうなことなら可能な限り対応するよう心がけています。
不登校の経験を持つ教師やスタッフがサポートにあたってくれるので、子供の良き理解者に巡り合えるかもしれません。
家庭教師ファーストの口コミ
家庭教師の先生が来てくれるようになってから、少しずつ家族との会話も増え、学校にも「行ってみようかな」という言葉が出てきました。子供の変化に驚いています。
学研の家庭教師
学研の家庭教師には不登校コースがあり、不登校への知見を持った不登校コース専門スタッフが学習面と生活面の両方からサポートにあたります。
プレッシャーを与えるのではなく心に寄り添った指導を提供し、信頼関係を気づくことを重視しています。
学研の家庭教師の口コミ
最初はとても緊張した様子でしたが、回を重ねるごとに子供の笑い声が聞こえてきたので、とても安心できました。ときには一緒にゲームをしたり、散歩したりと勉強以外でも関わって頂けました。
通信教材
外へ通うことも家庭教師のような訪問指導も選びたくないときは、自宅でできる通信教材を検討してみましょう。
自宅で好きなときに好きな分だけ取り組めるという自由さが通信教材にはあります。
おすすめのものをご紹介します。
すらら
すららは自宅で学習できるオンライン学習教材です。
不登校になり学習をしなかった期間が長くても、学年をさかのぼって学習することができる無学年方式を採用しています。
勉強面や不登校のことで困ったことがあっても「すららコーチ」が相談に乗り、サポートをしてくれますので安心できます。
すららの口コミ
勉強にどこから手を付けていいのかわからない状態でスタートしましたが、「すらら」はそれをうまくコントロールして教えてくれるので、とても助かりました。「すららコーチ」が励ましてくれるがもとても嬉しかったです。
スマイルゼミ
スマイルゼミは家庭で学習できるオンライン教材です。学校の授業に対応しているので、予習・復習にぴったりです。
楽しく勉強できる工夫が随所にされているので、飽きずに続けることができます。
スマイルゼミの口コミ
紙の教材だとやらないとたまってしまいますが、スマイルゼミはそういうことがないのがいいですね。ちょっと空いた時間に学習することができるので、時間を有効に使えて便利です。
スタディサプリ
https://www.youtube.com/watch?v=5OE2GY6Vh4U&t=35s
スタディサプリは、スマホやパソコンにアプリを入れて、手軽に映像授業を受講できるオンライン教材です。
スマホでもできるので、いつでもどこでも空いた時間に映像授業を視聴することができます。
有名塾の講師による授業もあるので、受験対策も可能です。
スタディサプリの口コミ
わかるところは早送りして時間短縮できるので効率が良いです。中学校の授業まで先取りできるので、興味のある教科はどんどん先に進んで学習しています。
不登校の子供の勉強の不安を解消する方法
子供が不登校になると親も子供も様々なことで不安になったり悩んだりします。
やみくもに動くことでは解決しませんので、子供は子供自身と向き合い、親は親自身と向き合う必要が出てきます。
子供の将来が心配であったり、先の見えない不安から子供をコントロールしてしまうことは極力避けたいものです。
なぜ不安なのか、そためには何をしたらいいのかを一つ一つ丁寧に見ていくことで、解決の糸口を掴むことができます。
勉強が不安であるなら、今の子供の状態でも始められそうなことを考えること。
そのときに決して無理はさせないこと。子供自身で勉強をするかしないかを選ぶこと。
勉強ができるかできないか、ではなく、子供を信頼してあげることが何よりも重要です。
うちの子供がすららを選んだ理由
我が家では、子供が不登校になって当初は勉強に取り組む様子は見られませんでした。
子供自身も悩み、落ち込んでいたのでしょう。しばらくは好きなことをさせ、のびのび過ごすことを優先させていました。
時間の経過とともに回復し元気になると、子供の口から「勉強したほうがいいかな…」という言葉が出てきました。
子供ながらに勉強に不安を感じていたのでしょう。
いくつか通信教材を見せてみると、「すらら」に興味を持ったのでお試しで受講してみることにしました。
もともとマイペースな性格なので、自分の好きなタイミングでできる「すらら」はとても合っていたようです。
九九の掛け算が苦手だったので、九九の単元に戻って勉強し直すことで出来るようになり、自信にもつながったようです。
私から声をかけなくても自分から「すらら」で勉強しているので、相性が良かったんだなと改めて感じています。
まとめ
不登校になり、様々なことで不安になったり、悩んだりすると思います。
悩んで抜け出せなくなったときは、たくさんの情報に触れたり、たくさんの人に相談してください。
きっと解決できる方法が見つかります。
このページを見て頂くことで、勉強の不安が少しでも軽くなるといいなと願っています。